え!? ソファーが新居に入らない!?
引越しの時の要注意アイテムっていったら、エアコンだったり、冷蔵庫なんかは良く言われるところなんだけど、意外に多いのがソファーの搬入トラブル。
「今の自宅に入ったんだから、今より広い新居だったら、絶対入るだろう!」って思い込んでると、痛い目にあうかもよ。ってことで、引越しで新居にソファーを持っていく予定のある人は、引越し業者さんとの交渉まえに、これだけは確認しとかなきゃ!今日は、ソファーの引越しでやるべきことをご紹介します!
3人掛けのソファーは、搬入経路に要注意!
実は、当サイト管理人は、元家具屋でインテリアコーディネーター兼営業マンとして働いてたんだけど、お客さんの家具選びで、とにかく神経を使ったのが、ソファー選び。
「搬入できないなんて想像もしてなかった!」って言う人も多いんだけど、新居の搬入経路を、ちゃんと確認しておかないと、搬入トラブルが発生することが良くある「要注意」アイテムなんだな。搬入できない場合、「吊り上げ作業」で、ベランダから搬入するのが一般的。当然、「別途費用」をご請求させて頂くことになるんだよね。
吊り上げ費用は、家具屋さんによっても違うけど、オレがいたところは、
・吊り上げ初期費用(作業員2名) 9,000円
・吊り上げ階数ごとに + 3,000円
・作業員 1名追加ごとに + 4,500円
3階への吊り上げ作業 作業員4名の場合だと、
初期費用 9,000 + ( 3,000 × 3階 ) + ( 4,500 × 2作業員追加 ) = 27,000円
なかなか、良いお値段するでしょ?
「まぁ、長く使うモノだから、お金がかかっても入れば良いよ!」って許してくれる人もいるんだけどさ、高層マンションだったりすると、吊り上げだって無理。 泣く泣く、お気に入りのソファーを諦めてもらって、他のソファーや、サイズ違いをお届けってことも良くある話なんだよね。
「ぜんぜん、お部屋の印象が変わっちゃったじゃない!金返せ!」って怒鳴り込んでくるお客様もいたりで、恨むんだったら、テメェの間取りを恨めや!って、事務所のクッションを握りしめることもあったり(笑) 家具屋もなかなか大変なのです(笑)
ってことで、こんなことにならないように、搬入経路のチェック方法を強く強くオススメするのであります。
最近人気のサイズである 2.5人掛けだったり、ピースに分かれる L字型のソファーなんかは、そこまで心配することはないよ!よほど特殊な搬入経路じゃないかぎり、ほぼ100%と言って良い程、吊り上げ作業になったことはないから。搬入のリスクがあるのは、1本ものの 3人掛けのソファー。コイツが厄介なんだな。
3人掛けのソファーとは言っても、メーカーやデザインによって、サイズは結構変わるけど、一般的な 3人掛けのソファーのサイズは、横幅 2000mm で、奥行きが 900mm 、高さ 800mm ~ 850mmくらい。このサイズは、搬入リスクが高いから、要注意だね!
上で説明した、3人掛けのソファー(W2000×D900)のサイズだったら、まずチェックして欲しいのが、ソファーの脚が取り外せるかと、クッションや背もたれなどが分解できるかを確認してみるのが良いよ。一本モノのソファーだと、なかなかパーツの取り外しができるデザインは少ないけれど、分解できるのであれば、搬入できる確立はグッと上がるんだよね!
ソファーの搬入トラブルが起こるのは、たいていマンションへの引越し。マンションの搬入経路って、何気に注意しなくちゃいけないところがいっぱいあるんだ。例えば、エレベーターの天井高と、奥行き。3人〜4人乗りのエレベーターだったりすると、ソファーがエレベーターに乗らないってトラブルがあったり…
玄関の扉や、リビングまでの道にある扉の横幅などが、ちゃんとソファーが通れるスペースがあるかなど、細かいところだけど、チェックが必要。ただ、一番肝心なのが、玄関から、リビングまでにクランク(曲がり)が無いかが重要だね。
こういった、玄関を開けて、リビングまでストレートであれば、ほとんど搬入で失敗することはないから安心して!
搬入失敗するケースで、一番多いのは、こんな間取り。玄関を開けたら、直ぐクランク(曲がり)がある、こんな間取りの場合は、かなりリスクが高くなるんだ。3人掛けのソファーを運び入れようとしても、曲がりきれなかったり。玄関の天井高と、玄関のスペースを確認して、引越し業者さんと確認してみるのが良いよ。
ちなみに、下の図面だと、ホントにかなりの確率でアウトだね… 玄関の外のポーチも壁で囲まれちゃってるし、扉の開く方向も、搬入する上でネックになるぞ。
マンションの搬入経路の確認は、上でご紹介したポイントで十分だけど、一戸建ての場合のチェックポイントも伝えておくよ。戸建ての場合、ソファーが設置されるリビングは、1階にあることのほうが多いから、ほぼ搬入で問題になることは無いんだけど、こだわってリビングを2階にしたり、二世帯住宅って人は要注意だね。
一戸建てへのソファー搬入で失敗するのは、たいていの場合「階段」が原因なんだ。日本の住居は、たいてい階段の横幅が狭く、天井高も低め。また階段がクランクしてたりすることもあるからね。ってことで、一戸建ての場合の、確認すべきことをまとめてみました。
- 階段の横幅をチェック
- 階段に手すりが付いてない?
- 階段にクランク(曲がり)はない?
- 階段の天井高をチェック
お気に入りのソファーが、搬入不可なんて悲しいことは考えたくないけれど、戸建ての1階にリビングがあったり、マンションで、玄関からリビングまでまっすぐストレートな搬入経路が確保できている以外は、搬入リスクを 100%ゼロにすることはできないんだな。ぶっちゃけ言うと、やってみなくちゃ分からないってこと。
だから、最悪の事態も想定して、吊り上げができるロケーションかどうかを確認しておきましょ。
- ベランダの真下に作業スペースはある?
- ベランダの真下の作業スペースに、ソファーを運びこむことはできる?
- ベランダの真下に障害物(植木とか電線とか)はない?
- ベランダの柵の材質は弱くない?弱い材質だと曲がるかもよ。
ちなみに、引越し日当日に、搬入不可って判断された場合、当日に作業員を確保するのが難しい場合も多いんだ。一戸建ての場合だったら、1階の空いてるお部屋に仮設置しておくこともできるけど、マンションの場合だと、ソファーをいったん引越し業者さんが持ち帰ってお預かり。後日、改めて作業ってことになるケースも多いので、しばらくソファー無しの生活が続くこともあるよ。それから、仮設置できずに、引越し業者さんがソファーを持ち帰った場合、往復の配送料が請求されることだってあるんだ。
ソファー1つで、お部屋の雰囲気はガラッと変わっちゃうっていっても過言じゃないんだよね? リビングの中で、一番多くの時間を費やし、毎日目にするものだから、気に入ったデザインのソファーを置けるのと、そうでないのは、毎日の生活の満足度は変わってくると思うよ!これから、新居に合わせてソファーを購入するなら、必ず間取りをチェックしてから購入しようね!
ちなみに、元家具屋のオレの愛用ソファーはコチラ。ホテルのロビーや、オシャレな会社の待合室だったり、ショップなんかで目にすることもあるでしょ?結構、自慢の一品なんだよね。このソファーは、クッションも全部取り外せるし、サイズもコンパクトに設計されているから、搬入の心配なんて無用だぜ(笑)